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ぼへ猫通信(353) 追悼 〜けやきに捧ぐ〜 [追悼]

毎朝、ウチの近所の公園に集まってくる
「ぼやぼやと、その日暮らしでへっちゃら」な猫たち。
公園暮らしを「ぼへぼへ」と楽しむ猫たちの生活を紹介したくて、
『ぼへ猫通信 』やってます!

今回は、突然に逝ってしまった、けやきへの追悼。

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けやき姐さんは、母猫である「おばあ」の血を、いちばん濃く受け継いでいた娘だ。

おばあの写真を見ていただけばわかるけれど、けやきの面影は、おばあにとてもよく似ている。

 

「おばあ」は、ここらあたりで、もっとも多くの子孫を残した肝っ玉母さんで、

子どもたちを、みんな、立派なノラとして育てあげた、たくましくて強い、まさに女傑!

そんな血を受け継いで、けやき姐さんは、おばあ亡き後の公園の「お目付役」を務めていた。

 

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↑新参モノをきびしくチェックして、大きなツラをしないように見張ったり339話)

 

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↑スズメバチの巣に、果敢にパンチをくらわせたり330話)

 

公園で、なにかコトが起これば、いの一番に駆けつける、眼光スルドイお目付役(↓左写真)

でも、そんな姐さんも、最近は、よくベロをしまい忘れて、のんきな顔を見せていた(↓右)

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けやき姐さんの、突然の訃報が届いたのは、130日の朝。

前日の29日の朝は、ふつうに顔を出して、いつものようにゴハンを食べて、

なんの不具合もなかったように思えたのだけれど、29日の夕方、公園の管理事務所に、

「公園の近くの空き家の庭で、猫が死んでるみたい」と知らせてくれた女の子がいた、という。

そのときは、その場所が見つけられなかったようで、翌朝、私たちが公園に行ったとき、

公園管理のおじさんと一緒に、改めて探してみたら、空き家の庭で、けやきが横たわっていた。

苦しんだようすもなく、一見すると、横になって眠っているようにも見えた。

・・・突然死、だったのだと思う。ちょっと疲れて、横になったら、そのまま・・・そんな風に。

 

享年、およそ12歳。・・・それが、ノラとして短いのか長いのか、私には分からないけれど、

けやき姐さんが、おばあの娘として堂々と立派に命をまっとうしたことは、よく分かっている。

 

あまりにも突然の旅立ちだったので、前記事の「元気にハイ!」にも、けやきの写真があった。

けやき姐さんは、とっても元気に、なんと両足をあげてくれていたのに・・・

載せられなかった最後の1枚で、気っ風のよかった姐さんを、威勢よく見送ろう \(^_^

 

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ぼへ猫通信(323) 追悼 ~おとうさんに捧ぐ~ [追悼]

毎朝、ウチの近所の公園に集まってくる
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、七夕の夜、天に召されていった、おとうさんのお話。

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おとうさんの年齢なんて、よくわからないのだけれど、きっと15歳はかるく超えていたと思う。

とくに今年は、夏になってから、ずいぶんと毛並みもみすぼらしくなって、

「あぁ、ほんとうに年寄りになっちゃったな」と、つくづく感じさせられていたのだ。

 

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おとうさんは、もともと公園のふもとの、住宅街をうろついていた猫で、

それでも、若い時分は、毎朝、公園の山に、おいしいゴハンを食べに通ってきたけれど、

とどのつまりは、下界でも、ウチやご近所の庭先で、食べものにありつける身の上。

23年ほど前からは、めっきり横着になって、公園にやってくる回数も減っていった。

↑の3枚は、おとうさんが最後にひょっこりと公園に顔を出した、去年の920日の写真だ。

 

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おとうさんは、人間には懐かなかったけれど、コワモテに似合わず、寂しがり屋(?)で、

いつも「愛しい猫との♡関係」を育んでいた。 ・・・それも、必ずオトコ同士で。。

このお話は、以前に何度もしたので省略するけれど、(ひとつめの愛♡97 →ふたつめの愛♡272)

ひとつめの愛を育んだ「相棒さん↑」にも、ふたつめの愛を育んだ「アイゾウくん↓」にも

先立たれてしまって、今年の1月半ばからは、おとうさんはひとりぼっちで暮らしていた。

 

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そんなおとうさんの訃報が届いたのは、710日の日曜日。

お向かいのお宅から「庭先で、茶色い猫が死んでいる」と、おばあさんが知らせてくださった。

駆けつけてみると、かたすみの茂みの中で、おとうさんが横たわっていた。

・・・私が、最後におとうさんを見かけたのは、77日、七夕の日暮れどきである。

亡骸の状態から23日は経っていそうだったので、その夜、ひっそり息絶えたのかもしれない。

 

もし、おとうさんが、七夕の夜に天に召されていったのなら、

きっと、先に逝ったふたりと、天の川のほとりに陣取って、彦星ばっかり3匹で、

マタタビなんかで酔いながら、よろしくやっていたにちがいない。

 

は、私のカメラに残っている、おとうさんの最後の1枚。(611日撮)

 これは眠っている顔だけど、死に顔も、こんな風におだやかだったよ(^.^)


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ぼへ猫通信(304) 追悼 〜シンクロに捧ぐ〜 (再) [追悼]

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、こんどはもう帰ることのない、シンクロへの追悼。

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またひとつ、追悼の記事を書かなければならないこの冬は、悲しい出来事がつづいている。

 

覚えている人も多いと思うけれど、シンクロは、去年の夏、 まだ元気で生きていたのに、

行き倒れていた見知らぬ黒猫さんと間違えて、うっかり弔われちゃった猫だ。

あのときは、お弔いから1カ月ほどして、公園にひょっこり顔を出したおかげで、

とんだ笑い話になったのだけれど、今回は、そういう訳にはいかない。

シンクロは、29日の朝、私たちが公園に行ったときには、もう花壇のすみで息絶えていた。

 

カン違いのお弔いのあと、ここ半年、シンクロは、ほとんど毎朝、公園に通ってきていた。

いつもの場所で、仲よしの黒猫たちと顔をならべて、ゴハンもよく食べているように見えた。

それなのに・・・ ふと気がつくと、シンクロは、なんだか、とても痩せている。

気になって、よぉく観察していたけれど、他の猫たちに勝るぐらい、シンクロは食べている。

・・・それでも、どんどんと痩せていくのは、たぶん、身体の具合がよくなかったのだろう。

わかってはいたけれど、公園のノラを、そんなに気軽に医者に診せるのも気が引ける。

ムリやり病院に連れていかれることは、この子たちにとっては、恐怖でしかない、と思う。

すこしずつ衰えて、やがて命の灯が消える・・・ それが自然の摂理だし、この子たちの天寿だ。

 

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今年に入って、シンクロは、通りすがりの人から

「あの、やせっぽちの子は、ちゃんとゴハンをもらえているの?」

・・・なんて言われるほど、目に見えて痩せ細っていった。

みんな、口には出さなかったけれど、お迎えが近いことは、わかっていた。

 

それでも、1月の半ば、冷たい雪が降った日、他の猫が誰ひとり顔を見せなかったのに、

ただ一匹、シンクロだけが、ゴハンを食べに来てくれた。

亡くなる前日まで、仲よしの黒猫・モップと一緒に、ベンチの下に陣取って、たくさん食べた。

・・・そして、最期は、姿を隠したりせずに、私たちが弔ってやれる場所で旅立ってくれた。

 

さよなら、シンクロくん。 今回は、もう「おかえり」の記事は書いてやれないけれど、

シンクロが見せてくれた、精いっぱいの生きる勇気を、私は敬い、讃えたいと思う。

 

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ぼへ猫通信(302) 追悼 ~アイゾウに捧ぐ~ [追悼]

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、おとうさんに看取られて逝った、アイゾウへの追悼。

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124日、日曜日の朝。アイゾウは、12年ほどの猫生を終えて、永い眠りについた。

 

アイゾウくんは、3年ぐらい前から、たぶん口内炎による痛みと、ずっと闘ってきた。

私は、「アイタタ、アイゾウ」なんてお話を書いて、その様子を見守っていたのだけれど、

アイゾウくんは、ときどき激痛に顔をゆがめながらも、懸命に食べて、がんばっていたのだ。

・・・それでも、そんな3年の歳月は、アイゾウくんを、すこしずつ弱らせていった。

 

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この冬は、お正月明けまで暖かい日が続いて、アイゾウくんも元気そうだったのだけれど、

1月の半ばから急に冷え込んだりして、そんな気温の落差も負担になったのだと思う。

 ↑ は、亡くなる3日ほど前のアイゾウくん・・・ 撮りながら、痩せちゃったな、と思った。

・・・そして、この日から、アイゾウは、ほとんど何も食べられなくなってしまった。

 

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アイゾウくん、といえば、「おとうさん」と呼ばれる古参猫()に見初められて、

わが家のベランダ周辺で「べったり一緒の暮らしぶり」を、昨年の春に紹介したけれど、

その後も、ラブラブ暮らしは続いていて、もちろん、この冬も、2匹は毎日一緒だった。

 

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 ↑ は、アイゾウくんが亡くなる前日のようす。

何も食べられず、ただじっとうずくまるアイゾウの横に、おとうさんが寄り添っている。

 

私はアイゾウが、まだちっちゃい子猫の時から知っていて、長い付き合いなのだけれど、

公園の女傑だった「おばあ」に躾けられた息子!!! 気安く人間に触らせるような猫ではない。

わが家のベランダで死にゆく姿が悲しくて、どうにか手助けできないか・・・とも思ったけれど

やはり、共に温めあってきた、おとうさんに看取られるほうが、いいに決まっている。

・・・あくる朝、アイゾウくんは、おとうさんの傍らで、静かに息を引き取ったのだ。

 

亡骸を、ダンボールの棺に入れるとき、私は、初めてアイゾウくんの身体に触った。

身体は痩せてゴツゴツと骨張っていたけれど、被毛はやわらかくて、ふわふわしていた。

・・・さよなら、アイゾウくん。  ちゃっかりモノのおとうさんは、いつかアンタを忘れて、

また新しい相棒を探すのかもしれないけれど、

イカしたタキシード姿のハンサム君を、私は、ずっと、忘れないでいるよ。

 

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ぼへ猫通信(282) 追悼 ~ドラムに捧ぐ~ [追悼]

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今回は、旅立っていったドラムを偲んで、想い出をすこし。

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「猫になれば大丈夫」hisaさんちのドラムが、風になって逝ってしまった。

2年ほど前に心臓の病が見つかり、それでも元気に暮らしていたようすだったのに。。

突然の発作で、家族のひとりを失ってしまった悲しみを思うと、胸が痛む。

hisaさんちの息子だけれど、その命に、ほんのすこし関わった人間として、追悼を捧げたい。

 

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ドラムは、うちのマンションの近くの駐車場に、箱詰めで捨てられていた4兄妹の1匹だ。

30cm角のちいさなダンボール箱に詰めて置き去りにされていた、生後2日ほどの赤ん坊たち。

・・・見つけたのは、私の住んでいる部屋の、1階下のオフィスの社長さんだった。

 

まだ目も耳もふさがっていて、箱のなかで鳴きもせず、身を寄せ合っていた4つの命を

ちゃんと育ててやりたくて、私とオフィスの人たちで、交代で世話をすることにした。

夜も昼も数時間おきにミルクを飲ませ、排泄をさせなければならない乳飲み子たち。

昼は、誰かしらスタッフがいるオフィスで。夜、オフィスの営業が終わった後は、わが家で。

ダンボール箱のお家のまま、毎日、マンションの2階と3階を行ったり来たりしながら、

4兄妹は、大きくなった。。。ドラムは、そんな兄妹の長兄で、ただ1匹の男の子!!!


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いちばん大きくて、活発で、妹を押しのけてミルクを飲み、生命力にあふれていた、お兄ちゃん。

その子が、まっ先に旅立つなんて、そのときは思ってもみなかったのだけれど・・・

「心臓の悪い子は、突然死がありますよ・・・」

わが家の男の子も、心臓に不具合が見つかって、獣医さんに、そんなふうに言われている。

 

命には、みんな、定められた寿命があって、どんな命にも、その時はくる。

でも命は、水が蒸発して空にのぼり、やがて雨になって降りそそぐように、この世を巡っている。

だから。。。ドラムは、またいつか、のんびりやさしい猫になって、戻っておいで。

 

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ぼへ猫通信(241) 追悼 ~シンクロに捧ぐ~ [追悼]

毎朝、ウチの近所の公園に集まってくる
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今回は、秋の訪れを待たずに逝ってしまった、シンクロへの追悼。

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シンクロは、気まぐれな猫で、2年ほど前の「にゃん物紹介」では、

よその餌場から行ったり来たりの旅ガラスって書いたのだけれど、もうすこし詳しく言うと、

シンクロが、こっちの公園に頻繁に顔をのぞかせていたのは、秋から春にかけて、だった。

「夏のあいだは、避暑にいってるんだよ」・・・私たちは、そんな冗談で笑っていたけれど、

それは、シンクロが公園に通うようになってからの45年、ずっと続いていた習慣で、

だから、今年の梅雨時からシンクロがまばらにしか顔を見せなくなり、梅雨明けからは

ぱったりと来なくなってしまっても、さほど心配はしていなかったのだ。

 

ただでさえ、食欲も落ち、猫たちもあんまり動きたくない夏、である。

公園の外の住宅街からやってくるらしいシンクロにとって、日照りのアスファルト道路を

渡ってまで、こっちの公園にゴハンを食べにくる理由はなかったのかもしれない。

 

そんなシンクロが、亡骸で横たわっていたのは、公園に向かう日照り道路の脇だった。

見つけてくださったのは、幼稚園にお子さんを送っていかれる途中のご家族連れで、

公園で猫にゴハンを与えている私たちに、若いお父さんが声をかけてくださった。

「あの・・・いま通ってきた道ばたに、黒い猫が死んでいたんです。

 いつもここでゴハンをもらっている仲間の猫じゃないか、って思ったんですけど・・・」

お父さんは、お子さんをお母さんに任せて、その場所へ案内してくださる、と言う。

一緒に行って確認すると、体つきや耳カットの具合から「シンクロだ」と思った。

 

衰弱した感じや、外傷や苦しんだ様子もなく、たぶん交通事故だったのだろう・・・。

まだまだ暑さは続いていたけれど、朝晩はすこし気温が下がり、秋を感じはじめた頃。

シンクロは、そろそろ公園の餌場に顔を出してみようか、なんて思いついたのだろうか?

・・・そんな、久しぶりに公園にやってくる道すがらの、悲しい出来事だとしたら、やりきれない。

 

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「こちらで弔ってやります」と言った私に、案内してくださったお父さんが、

それなら・・・と言って、ご自宅からダンボールの空箱とタオルを持ってきてくださった。

こんな箱しか見つからなくて・・・と、すこし照れくさそうに差しだされた箱は、

小さなお子さんがいらっしゃるご家庭らしく、紙オムツかなにかの、カラフルな箱で、

やさしい人たちに見守られたシンクロのお弔いは、思いのほか、華やかになった。

 

さて、旅ガラスだったくせに、こっちの公園に来ると、必ず黒猫仲間とつるんでいたシンクロ。

いつも黒猫だんごでゴハンを食べていたのだけれど、こんな風景も、もう見られないんだね。

 

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【10/4・追記】

8/22に、静かに見送ったハズのシンクロですが、9/19に、ひょっこり公園に顔をだしました!!!

弔ったのは、別の、見ず知らずの黒猫さんだったようで〜〜〜 なので、シンクロさんはまだまだご健在です(^.^)v

この追悼記事は、知らない黒猫さんってことで、よろしくにゃん(^_^;


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ぼへ猫通信(232) 追悼 〜おにつけに捧ぐ〜 [追悼]

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今回は、突然、天に召されていった、おにつけへの追悼。

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・・・529日の朝、おにつけの亡骸は、公園の落ち葉捨て場のすみっこに、

白いビニール袋にくるまれて、そっと置かれていた。

 

その朝、私たちが公園でレストランを開店していると、公園管理のおじさんが、

「昨日の夕方、公園が閉園する間際の時間に、死んだ猫が運ばれてきたんだけど・・・」と言う。

どうやら、近くの人が通りがかりに、公園のすぐそばで、死んでいるのを見つけたらしい。

その人は、そのまま放っておけなくて、公園の管理事務所に運んできてくれたのだ。

亡骸は、とりあえず公園で引き取り、翌日、公園から処分の手続きをすることになった。

 

「・・・もう役所に連絡して、そろそろ引き取りに来るんだけど、その前に、見るかい?」

おじさんの言葉は、とてもありがたかった。 亡骸を見て、どの猫か確認しなければ・・・

ビニール袋を開けたら、中には、おにつけの姿があった。

 

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おにつけは、公園から50mぐらい離れた、お墓のほうからやってくる、通いの猫だ。

前日まで、ごくふつうに顔を見せ、ゴハンを食べていたので、病気ではない、と思う。

もしかしたら、交通事故か・・・ 通ってくる道は、狭いけれどクルマやバイクが通る道路だ。

遺体にはケガなどなく、おだやかな死に顔だったから、苦しんではいないと思う。

 

そして驚いたことに、おにつけの亡骸は、きれいな茶色の布で、包まれていた。

それは、古タオルやぼろ切れではなく、ストールかなにかのような、上等な布地に見えた。

これは私の想像なのだけれど、きっと、その布は、おにつけの亡骸を運んでくれた人が、

そのとき身につけていたストールだったのじゃないか、と思う。

道ばたで見つけた猫の亡骸を、自分のストールを外して、くるんでくださったのだ、と。

 

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・・・にゃあにゃあと鳴きながらゴハンをねだる、鳴き猫だった、おにつけくん。

その声が、もう、聞こえなくて、公園は、またすこし静かになってしまった。

おにつけの旅立ちに、段ボールの棺は用意してあげられなかったけれど、

見知らぬやさしい人にいただいた、上等な茶色い経帷子にくるまれていたから、大丈夫だね。

公園で摘んだ花を、亡骸のそばに添えて、私たちは、おにつけに「さよなら」を言った。

 

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ぼへ猫通信(230) 追悼 〜おばあに捧ぐ〜 [追悼]

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今回は、とうとう姿を見せなくなってしまった、おばあへの追悼。

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とても寒かった、この冬の終わりに、おばあは、姿を消した。

 

2月に2度もつづいた、あの記録的な大雪のあと、私たちは、まっさきに、長老猫のおばあが

どうしているかと心配したけれど、おばあは、たくましく、雪も寒さも乗り越えていた。

下↓左の写真は、雪の2日後に顔を見せた、おばあ。。。食べっぷりも、しっかりしている。

それでも、夢中で食べるその後ろ姿は、あまりにも老いて、みすぼらしくて (下↓右写真)

「おばあは、いつ姿を見せなくなっても、おかしくないな」と切なく感じさせられたのだ。

 

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私が、そんな風に感じてシャッターを切った、その次の朝・・・ 

おばあは公園に来なかった。 次の日も、その次の日も、来なかった。

3日も顔を見せないことが心配で、公園のまわりを探したら、近くの空き地で姿を見つけた。

そこは、おばあが最後の子供たち( ぱぴぷぺぽの兄妹 )を育てていた場所。。。

 

・・・おばあは、きっと、そんな意味深い場所で、静かに最期の日を迎えたかったのだろう。

それなのに、私たちは、おばあに、まだまだ公園の長老猫として元気で生きてほしくて、

すこしでもナニかを口にするのではないかと、ゴハンのお皿をもって立ち入ってしまった。

おばあは口をつけなかったけれど、3日間ゴハンを届けて、最後となった2月25日。

・・・おばあは、もう構うな、とばかりに、私たちを「シャー」と威嚇し、

最後の力をふりしぼって、ひらりと身を翻し、私たちが行けない柵の裏側へと消えていった。

 

↓これが、ほんとうに最後の、おばあの写真。それ以来、もう、おばあは帰らない。

 

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おばあは、私がこんなにも、ご近所の猫たちと深く関わる「きっかけ」となった猫で、

私にとって、とても思いの深い猫である。(にゃん物紹介は、こちら→ おばあの遺伝子)

たぶん16歳を超える長老猫で、ずっと長生きして、猫又にでもなって欲しかったけど・・・

老いてなお存在感を示しつづけた大物女優さんのいない公園は、どこか寂しく物足りない。

 

若き日は、燃える眼で世を渡る、たくましく美しき女傑だった、おばあ。

追悼記事に、年老いた姿ばかり並べていては、失礼だ。

最後の1枚は、4年前の写真で。 ・・・遺影には、若く輝いていた頃の写真が、いい。

 

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ぼへ猫通信(213) 追悼 ~ビーちゃんに捧ぐ~ [追悼]

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今回は、この秋、静かに旅立っていった(らしい)ビーちゃんへの追悼。

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ビーちゃんは不思議な子で、ずいぶん昔から公園のまわりで暮らしていたようだったけれど、
以前は、ほとんど公園に顔を出すことがなかった猫だ。
ビーちゃんが、すっかり公園レストランの常連メンバーになって、
いつも最前列に並ぶようになったのは、3年ぐらい前からだったように思う。

公園には、もともと、サッちゃんと呼ばれるサビ猫がいて、いろんな人の記憶や情報を
組み合わせると、ビーちゃんはサッちゃんの姉妹なんじゃないか、ってことになった。
それでも、まるまると立派な体格のサッちゃんと比べると、ビーちゃんは痩せていて、
毛並みもボソボソしてて、ときどきヨダレなんか垂らして、なんだか貧相(失礼^^;)だ。
ほんとは姉妹ではなく、ビーちゃんのほうがずっとお年寄りだったのかもしれない。

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そんな、こぢんまりした猫だったけれど、ビーちゃんは我が強く、かなりのお嬢気質(!)
もともと公園の元祖お嬢として君臨していたさくらや、新お嬢として名乗りをあげた
フサッチと張りあいながら、今年の春あたりは三つ巴のお嬢争いを繰り広げたものだった。

それでも、ひときわ暑さがきびしかった夏をしのいで、ようやく秋を迎えたあたりから、
ビーちゃんの、そのこぢんまりした身体はますます縮んだように思えた。
夏のあいだも、みんなの先頭に立って、よく食べていたように見えたのに、
抱き上げると、驚くほど軽く、ボソボソの毛並みの下は、鶏ガラのように骨ばっている。
公園でビーちゃんに会えなくなる日が、そのうちやってくるかもしれない・・・
すこし覚悟はしていたけれど、そんな日は、思ったより早く訪れてしまった。

10月の半ばになって、ビーちゃんは、まず、カリカリを食べたがらなくなった。
カリカリをよけて、缶詰の部分だけをお皿によそうと、そこそこ食べる。
それが10月の終わりになると、ビーちゃんは、缶詰のごはんも、ほとんど食べなくなった。
それでも、毎朝、公園で待っていてくれたビーちゃんだったけれど・・・

ビーちゃんが公園に顔をだしてくれた最後の日(11月2日)
その日は、なんだかビーちゃんが、ひさしぶりに食欲を見せた。
缶詰のかたまりの部分は残してしまうけれど、トロトロしたところをおいしそうに舐める。
「スープなら食べられるんだね」 ・・・みんなが、ちょっと、うれしくなった。
次の朝、みんながそれぞれに、流動食や離乳食や猫用スープのパウチを持ち寄ったけれど、
いくら待っても探しても、ビーちゃんは、もう2度と公園に、顔を見せにきてはくれない。

下の左の写真は、ビーちゃんが顔を出してくれた最後の日の、別れ際に撮ったものだ。
土曜日だったので、近所の少年が遊びに来ていて、ビーちゃんを撫でて可愛がってくれた。
人なつこくて、構ってもらうのが好きだったから、きっとうれしかったんじゃないかな?

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みなさま、今年も1年、「ぼへ猫通信」をのぞきにきてくださってありがとうございました(^^)
またまた悲しいお話で1年を締めくくることになってしまいましたが、たくましく生きたビーちゃんのいのちは、
天が定めた長さをまっとうし、ぼへの公園でのんびりと終わりを迎えられたのではないか、と思っています。
今年は、これが最後の更新となりました。 みなさま、よいお年をお迎えください。
そしてまた、来年、ぼへたちの暮らしぶりをのぞきにきてにゃあ (~o~)/


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ぼへ猫通信(168) 追悼 ~チミに捧ぐ~ [追悼]

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今回は、わがまま猫らしく最期を迎えた、チミへの追悼。

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チミの具合が、すこし悪いのかも知れない・・・
そんな風に見えはじめたのは、11月の半ばを過ぎた頃だった。

この秋、チミはずっと食欲旺盛で、いつも朝ゴハンの輪の最前線で待ち、あたりにはチミが
「ヴ~ヴ~」と他の猫を牽制するうなり声が響いていたが、あるとき、ふと気づくと
チミは、みんなの輪から離れた生け垣の下なんかに、ぽつんと座っているようになった。

ゴハンのお皿を出前してやれば食べるが、ちょっと元気がないように見える。
11月の終わりになると、チミは、ゴハンのお皿にほとんど口をつけなくなった。
まずいなぁ・・・ そう思った次の日には、もう姿も見せなくなった。
カゼをひいたりして体調をくずし、1週間ぐらい身を隠してしまう猫は、たくさんいる。
自力で回復すれば、また出てくるし、回復しなければ、もう会えない。
チミは、どうか。。。みんなで心配していた3日後の朝。
公園管理のおじさんが作業をはじめようとした、その足もとに、
身を潜めていた茂みから、チミがヨロヨロとよろめき出てきた、という。

「猫が、倒れたよ!」
ちょうど公園に到着した私たちのもとへ、おじさんが大慌てで駆けてきた。

行ってみたら、ちいさく丸まったチミが、ブルブルと震えながらうずくまっていた。
すっかり弱っているチミを、私たちはキャリーケースに入れて、病院に運ぶことにした。
・・・チミは、それまでずっと、誰も触れない猫だったけれど、
その時、チミは、まるで飼い猫のように、すんなりと私たちに抱かれたのだ。

病院で検査したら、重い腎不全だった。
チミは、驚いたことに、体重が1.6kgしかなくて、体温はたったの34度だった。
2日間、入院して点滴治療をしてもらったが、状態はほとんど改善しない。
腎不全は、治ることのない病だ。「点滴をつづければ、もう少し良くなるかもしれません」
と獣医さんは言ったけれど、それは、ただチミの天寿を先延ばしするだけでしかない。
病院で、チューブにつながれて長らえるのは、きっとチミの本望ではない。。。
そう思った私は、チミを連れ帰り、家の片隅のケージの中で看取ってやることにした。
わずか一日だけをわが家で過ごして、12月5日の午後、チミは静かに息をひきとった。

野っぱらで生きる猫たちのほとんどが、誰にも、その弱った姿を晒さず、
ひっそりと身を隠したまま、勇気あるノラの死を遂げるのに対し、
最後の最期に、人間に助けを求めたチミは、甘ったれだ。・・・甘ったれの猫は、やっぱり可愛い。

さよなら、チミちゃん。 最期に私たちを、頼ってくれて、ありがとう。

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2012年の「ぼへ猫通信」は、今回で終了です。最後の記事が、不本意にも、また悲しい記事になってしまいました。
今回は、コメント欄を閉じさせていただきます。。。来年、また、楽しい記事でお目にかかりましょう。
みなさんに、そして天に昇ったチミちゃんに、笑顔が届けられるように。。。


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