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ぼへ猫通信(378)追悼 ~モモちゃんに捧ぐ~ [追悼]

毎朝、ウチの近所の公園に集まってくる
「ぼやぼやと、その日暮らしでへっちゃら」な猫たち。
公園暮らしを「ぼへぼへ」と楽しむ猫たちの生活を紹介したくて、
『ぼへ猫通信 』やってます!

今回は、モモちゃんが最期に伝えたかった「サヨナラ」のお話。

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モモちゃんは、公園に暮らす、茶トラ4兄妹のお母さん。
記憶をたどって、ざっと計算すると、享年134歳になると思う。

・・・7月の、最後の日曜日。お家の庭の隅っこで、冷たく横たわる茶トラ猫を見つけた
お向かいの奥さんが、困ってしまって、近所の猫事情に詳しい私に、相談にみえたのだ。
行ってみたら、それはモモちゃんで、私は奥さんが用意してくれた段ボールの棺に亡骸を入れ、
わが家に連れて帰った・・・ 翌朝になったら、市役所にたのんで、弔ってもらうために。

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モモちゃんは、飼い主だった老夫婦が、相次いで施設に入ることになって、
空き家になったお家の庭で、ノラとして暮らすことになってしまった猫。 (そのお話は→73)
のちに、私は、モモちゃんが空き家の裏手のアパートで可愛がられているのを知った。 (283)

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アパートでは、いろんな部屋の住人が、モモちゃん母子を可愛がっていたようだけれど、
とくに3階の、この↑部屋の青年には、とても大切にしてもらっていたようだった。
やがて、青年は、仲よくなったモモちゃんと、息子のムナジロくんの2匹を家族に迎えようと、
ペットと暮らせるお家に引っ越すことを決めたのだ。・・・それは、今年の初夏のお話。

先にムナジロくんを連れて引っ越した青年は、改めて、モモちゃんを迎えようと、
何度もアパートを訪れたのだけれど、うまくモモちゃんを保護できずにいたのだそうだ。
そして、その夜。 ・・・3晩つづけてモモちゃんと会うことができなかった青年は、
思い切って、3日前の夜、最後にモモちゃんが顔をのぞかせていたお家に尋ねてみたのだそうだ。
・・・その家の奥さんに、モモちゃんが亡くなったこと、そして亡骸は、その日の夕方、
お向かいの家(私)が引き取ったことを聞き、青年は、わが家を訪ねてきたのだった。

玄関先で、そんな話をぽつぽつと語る青年の足もとに、モモちゃんの棺が置かれていた。
青年が「お別れをしたい」って言ったから、私は、棺を開けてあげた。
目を閉じて横たわるモモちゃんを、愛おしそうにそっと撫でて、青年は、涙ぐんでいた。

青年がモモちゃんにお別れできるのは、「その日」でなければ、ならなかったのだ。
一日前では、まだ、モモちゃんは見つかっていなかったし、
一日後では、もう、モモちゃんの亡骸は、わが家にはなかった。
「その日」奥さんがモモちゃんを見つけ、「その日」青年がモモちゃんを探した、この偶然!
それは、きっと、大好きな青年に「サヨナラ」を告げたいと願った、モモちゃんの想いを、
猫神さまが叶えてくれた、やさしい偶然だったのだと思う。

・・・ 想いは、そっと結ばれる。 猫と、ニンゲンの、心のなかで。

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さて、モモちゃんは亡くなってしまったけれど、引き取られた息子のムナジロくんは、
すっかり家猫になって、新しいお家で、青年との暮らしを楽しんでいるようす(^.^)
だから、今回は、公園を卒業していったムナジロくんへのサヨナラのお話でもあるのです


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ぼへ猫通信(376)追悼 ~よりめに捧ぐ~ [追悼]

毎朝、ウチの近所の公園に集まってくる
「ぼやぼやと、その日暮らしでへっちゃら」な猫たち。
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今回は、静かに旅立っていった、よりめへの追悼。

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よりめは、もともとは、公園近くの家のお庭あたりで暮らしていた子。
私が公園の猫レストランを手伝いはじめた8年ほど前に、ふらりと、通ってくるようになった。
そのあと、来たり来なかったり、気まぐれペースで顔を見せていたけれど、
ここ1年は、もう元のお家には帰らずに、すっかり公園に引っ越してきていたようだった。

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よりめは、ちっちゃなおばあちゃん猫で、いつも、ひとりで、ぽつんとしているのが好き。
他の猫が苦手で、すこし離れたところでゴハンを食べ、食べ終わると、そそくさと、
誰にもじゃまされない茂みで、のんびりと日なたぼっこを楽しむ ・・・そんな猫。

おばあちゃんになってからの公園暮らしを、のんびり楽しんでいたように見えたけれど、
まぁ、それなりのご高齢だったのだと思う。食べているのに痩せてきて、やがて異変が起きた。
・・・右側のほっぺたが、だんだんと腫れてきてしまったのだ。

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ほっぺたの腫れは、どんどん大きくなって、やがて、ほっぺたに穴が開いて膿が出た。
食欲も元気もあったけど、膿でベタベタの顔が痛々しい・・・ よりめは触らせない猫だから、
「どうかな?」と思ったけれど、意を決して、医者に診せることにした。
食べているところに、タオルを被せて捕まえて、どうにか診てはもらえたのだけれど、
手術をして腫瘍を切除する、というような治療ができるわけでもない。
怯えながら、痩せた手足をバタつかせて暴れる猫を、病院に置くのは、かえって可哀想だ。
腫れを抑えるステロイドと抗生剤を処方してもらって、公園に帰すことにした。

それから2カ月あまり。よりめは、毎朝クスリを混ぜたゴハンをじょうずに食べて、
機嫌よく暮らしていたけれど、その朝は、食事に出てきた足もとが、おぼつかなくなっていた。
・・・こんな状態では、もう、公園に居させるわけにもいかない。
その日のうちに捕まえて、お仲間の家のケージに入れて、看取ることにした。
よりめは、ケージの中に横たわったまま暴れもせず、その夜、静かに旅立っていった。

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さて、よりめには、ひかげ、という名前の(たぶん)息子がいる。
8年前、はじめて公園にやってきたときも、ひかげと一緒に連れだってやってきたのだ。
じつは、息子のひかげは、今年の初めから、ずっと顔を見せてくれない。
よりめと同様に、気まぐれペースの猫だから、どこか別の餌場に通っているのだと思うけれど、
よりめの訃報を感じ取って、ひかげが挨拶に来るんじゃないかと、待ってるんだけどな。。

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よりめの遺影↑は、まだ、ほっぺたが腫れる前の写真で。 ・・・ちなみに「よりめ」の名前は、
ちっちゃな顔のまん中に、ふたつの目が、きゅっと寄っているから、つけたのですよ(^.^)


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ぼへ猫通信(372)追悼 〜大ちゃんに捧ぐ〜 [追悼]

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今回は、永遠なる公園のドン・大ちゃんへの追悼。

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・・・公園の最長老・大ちゃんが、帰らぬ猫になってしまった。 ・・・712日の夜のことだ。 

大ちゃんは、去年の年明けあたりから、なんだか老いぼれて、
足腰もふらつく様子だったから、お仲間の家に引き取られて介護ホーム暮らしをしていたのに、
何度も脱走を繰り返し、去年の秋には「もうホームには帰らない」と宣言(?)して、
公園暮らしに舞い戻って、達者で暮らしているってお話をしていたのだけれど・・・(→357話)

様子が変わったのは、77日の朝だ。 ゴハンの時間なのに、大ちゃんが居ない。
居そうなところを呼んでまわったけれど、姿が見えない。もちろん顔を出しもしない。
イヤな予感があったけれど、見つからないものは仕方がない。
公園管理の方々も心配して、「姿を見かけたら連絡する」とおっしゃってくださった。
・・・そして、その日の午後。「大ちゃんが、管理棟のところに出てきたよ」と電話をもらって、
お仲間のひとりが駆けつけたのだけれど、そのときは、また姿を隠してしまっていた。

・・・翌日の朝。やっと大ちゃんを見つけたけれど、すみっこでうずくまっている。
もう、後ろ足に力がなくて、立てないようだ。持参したキャリーに入れて、連れて帰った。
そのあと大ちゃんは、5日間の余生を介護ホームで穏やかに過ごし、眠るように旅立っていった。

介護ホームから脱走して、公園で過ごした、最期の7カ月あまり・・・
それは、大ちゃんにとって、そしてまた、私たちにとって、どんな日々だったのだろう?
コワモテだけど、じつは人懐っこい大ちゃんは、季節を愛で、人との交流を楽しんでいたと思う。
そんな、大ちゃんの日々を、アルバム風にならべてみると・・・

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去年の秋、公園のドンに返り咲き   冬はサンタさんになって、人間を楽しませ

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春は、公園の桜を、のんびりと愛で   初夏は、こどもの日のイベントを楽しみ

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大好きな公園管理のおじさんに甘え  お腹いっぱいゴハンを食べたそんな日々。

大ちゃんが公園に居てくれて、感謝しなければならないのは、私たちのほうだ。
いっぱいゴハンを食べてくれて、ありがとう。 いつも笑顔をくれて、ありがとう。
(たぶん)20年近く、いっしょうけんめい生きてくれて、ありがとう。
そして最期は、介護ホームに戻って、私たちに命を看取らせてくれて、ありがとう。

大ちゃんを継いで、公園のドンになれる猫なんて、絶対に現れないと思うから、
最後は、荒くれドン氏の、若く血気盛んな頃の写真で見送ろう。・・・大ちゃん、あっちでも暴れなよ!

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ぼへ猫通信(353) 追悼 〜けやきに捧ぐ〜 [追悼]

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今回は、突然に逝ってしまった、けやきへの追悼。

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けやき姐さんは、母猫である「おばあ」の血を、いちばん濃く受け継いでいた娘だ。

おばあの写真を見ていただけばわかるけれど、けやきの面影は、おばあにとてもよく似ている。

 

「おばあ」は、ここらあたりで、もっとも多くの子孫を残した肝っ玉母さんで、

子どもたちを、みんな、立派なノラとして育てあげた、たくましくて強い、まさに女傑!

そんな血を受け継いで、けやき姐さんは、おばあ亡き後の公園の「お目付役」を務めていた。

 

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↑新参モノをきびしくチェックして、大きなツラをしないように見張ったり339話)

 

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↑スズメバチの巣に、果敢にパンチをくらわせたり330話)

 

公園で、なにかコトが起これば、いの一番に駆けつける、眼光スルドイお目付役(↓左写真)

でも、そんな姐さんも、最近は、よくベロをしまい忘れて、のんきな顔を見せていた(↓右)

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けやき姐さんの、突然の訃報が届いたのは、130日の朝。

前日の29日の朝は、ふつうに顔を出して、いつものようにゴハンを食べて、

なんの不具合もなかったように思えたのだけれど、29日の夕方、公園の管理事務所に、

「公園の近くの空き家の庭で、猫が死んでるみたい」と知らせてくれた女の子がいた、という。

そのときは、その場所が見つけられなかったようで、翌朝、私たちが公園に行ったとき、

公園管理のおじさんと一緒に、改めて探してみたら、空き家の庭で、けやきが横たわっていた。

苦しんだようすもなく、一見すると、横になって眠っているようにも見えた。

・・・突然死、だったのだと思う。ちょっと疲れて、横になったら、そのまま・・・そんな風に。

 

享年、およそ12歳。・・・それが、ノラとして短いのか長いのか、私には分からないけれど、

けやき姐さんが、おばあの娘として堂々と立派に命をまっとうしたことは、よく分かっている。

 

あまりにも突然の旅立ちだったので、前記事の「元気にハイ!」にも、けやきの写真があった。

けやき姐さんは、とっても元気に、なんと両足をあげてくれていたのに・・・

載せられなかった最後の1枚で、気っ風のよかった姐さんを、威勢よく見送ろう \(^_^

 

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ぼへ猫通信(323) 追悼 ~おとうさんに捧ぐ~ [追悼]

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、七夕の夜、天に召されていった、おとうさんのお話。

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おとうさんの年齢なんて、よくわからないのだけれど、きっと15歳はかるく超えていたと思う。

とくに今年は、夏になってから、ずいぶんと毛並みもみすぼらしくなって、

「あぁ、ほんとうに年寄りになっちゃったな」と、つくづく感じさせられていたのだ。

 

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おとうさんは、もともと公園のふもとの、住宅街をうろついていた猫で、

それでも、若い時分は、毎朝、公園の山に、おいしいゴハンを食べに通ってきたけれど、

とどのつまりは、下界でも、ウチやご近所の庭先で、食べものにありつける身の上。

23年ほど前からは、めっきり横着になって、公園にやってくる回数も減っていった。

↑の3枚は、おとうさんが最後にひょっこりと公園に顔を出した、去年の920日の写真だ。

 

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おとうさんは、人間には懐かなかったけれど、コワモテに似合わず、寂しがり屋(?)で、

いつも「愛しい猫との♡関係」を育んでいた。 ・・・それも、必ずオトコ同士で。。

このお話は、以前に何度もしたので省略するけれど、(ひとつめの愛♡97 →ふたつめの愛♡272)

ひとつめの愛を育んだ「相棒さん↑」にも、ふたつめの愛を育んだ「アイゾウくん↓」にも

先立たれてしまって、今年の1月半ばからは、おとうさんはひとりぼっちで暮らしていた。

 

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そんなおとうさんの訃報が届いたのは、710日の日曜日。

お向かいのお宅から「庭先で、茶色い猫が死んでいる」と、おばあさんが知らせてくださった。

駆けつけてみると、かたすみの茂みの中で、おとうさんが横たわっていた。

・・・私が、最後におとうさんを見かけたのは、77日、七夕の日暮れどきである。

亡骸の状態から23日は経っていそうだったので、その夜、ひっそり息絶えたのかもしれない。

 

もし、おとうさんが、七夕の夜に天に召されていったのなら、

きっと、先に逝ったふたりと、天の川のほとりに陣取って、彦星ばっかり3匹で、

マタタビなんかで酔いながら、よろしくやっていたにちがいない。

 

は、私のカメラに残っている、おとうさんの最後の1枚。(611日撮)

 これは眠っている顔だけど、死に顔も、こんな風におだやかだったよ(^.^)


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ぼへ猫通信(304) 追悼 〜シンクロに捧ぐ〜 (再) [追悼]

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、こんどはもう帰ることのない、シンクロへの追悼。

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またひとつ、追悼の記事を書かなければならないこの冬は、悲しい出来事がつづいている。

 

覚えている人も多いと思うけれど、シンクロは、去年の夏、 まだ元気で生きていたのに、

行き倒れていた見知らぬ黒猫さんと間違えて、うっかり弔われちゃった猫だ。

あのときは、お弔いから1カ月ほどして、公園にひょっこり顔を出したおかげで、

とんだ笑い話になったのだけれど、今回は、そういう訳にはいかない。

シンクロは、29日の朝、私たちが公園に行ったときには、もう花壇のすみで息絶えていた。

 

カン違いのお弔いのあと、ここ半年、シンクロは、ほとんど毎朝、公園に通ってきていた。

いつもの場所で、仲よしの黒猫たちと顔をならべて、ゴハンもよく食べているように見えた。

それなのに・・・ ふと気がつくと、シンクロは、なんだか、とても痩せている。

気になって、よぉく観察していたけれど、他の猫たちに勝るぐらい、シンクロは食べている。

・・・それでも、どんどんと痩せていくのは、たぶん、身体の具合がよくなかったのだろう。

わかってはいたけれど、公園のノラを、そんなに気軽に医者に診せるのも気が引ける。

ムリやり病院に連れていかれることは、この子たちにとっては、恐怖でしかない、と思う。

すこしずつ衰えて、やがて命の灯が消える・・・ それが自然の摂理だし、この子たちの天寿だ。

 

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今年に入って、シンクロは、通りすがりの人から

「あの、やせっぽちの子は、ちゃんとゴハンをもらえているの?」

・・・なんて言われるほど、目に見えて痩せ細っていった。

みんな、口には出さなかったけれど、お迎えが近いことは、わかっていた。

 

それでも、1月の半ば、冷たい雪が降った日、他の猫が誰ひとり顔を見せなかったのに、

ただ一匹、シンクロだけが、ゴハンを食べに来てくれた。

亡くなる前日まで、仲よしの黒猫・モップと一緒に、ベンチの下に陣取って、たくさん食べた。

・・・そして、最期は、姿を隠したりせずに、私たちが弔ってやれる場所で旅立ってくれた。

 

さよなら、シンクロくん。 今回は、もう「おかえり」の記事は書いてやれないけれど、

シンクロが見せてくれた、精いっぱいの生きる勇気を、私は敬い、讃えたいと思う。

 

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ぼへ猫通信(302) 追悼 ~アイゾウに捧ぐ~ [追悼]

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、おとうさんに看取られて逝った、アイゾウへの追悼。

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124日、日曜日の朝。アイゾウは、12年ほどの猫生を終えて、永い眠りについた。

 

アイゾウくんは、3年ぐらい前から、たぶん口内炎による痛みと、ずっと闘ってきた。

私は、「アイタタ、アイゾウ」なんてお話を書いて、その様子を見守っていたのだけれど、

アイゾウくんは、ときどき激痛に顔をゆがめながらも、懸命に食べて、がんばっていたのだ。

・・・それでも、そんな3年の歳月は、アイゾウくんを、すこしずつ弱らせていった。

 

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この冬は、お正月明けまで暖かい日が続いて、アイゾウくんも元気そうだったのだけれど、

1月の半ばから急に冷え込んだりして、そんな気温の落差も負担になったのだと思う。

 ↑ は、亡くなる3日ほど前のアイゾウくん・・・ 撮りながら、痩せちゃったな、と思った。

・・・そして、この日から、アイゾウは、ほとんど何も食べられなくなってしまった。

 

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アイゾウくん、といえば、「おとうさん」と呼ばれる古参猫()に見初められて、

わが家のベランダ周辺で「べったり一緒の暮らしぶり」を、昨年の春に紹介したけれど、

その後も、ラブラブ暮らしは続いていて、もちろん、この冬も、2匹は毎日一緒だった。

 

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 ↑ は、アイゾウくんが亡くなる前日のようす。

何も食べられず、ただじっとうずくまるアイゾウの横に、おとうさんが寄り添っている。

 

私はアイゾウが、まだちっちゃい子猫の時から知っていて、長い付き合いなのだけれど、

公園の女傑だった「おばあ」に躾けられた息子!!! 気安く人間に触らせるような猫ではない。

わが家のベランダで死にゆく姿が悲しくて、どうにか手助けできないか・・・とも思ったけれど

やはり、共に温めあってきた、おとうさんに看取られるほうが、いいに決まっている。

・・・あくる朝、アイゾウくんは、おとうさんの傍らで、静かに息を引き取ったのだ。

 

亡骸を、ダンボールの棺に入れるとき、私は、初めてアイゾウくんの身体に触った。

身体は痩せてゴツゴツと骨張っていたけれど、被毛はやわらかくて、ふわふわしていた。

・・・さよなら、アイゾウくん。  ちゃっかりモノのおとうさんは、いつかアンタを忘れて、

また新しい相棒を探すのかもしれないけれど、

イカしたタキシード姿のハンサム君を、私は、ずっと、忘れないでいるよ。

 

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ぼへ猫通信(282) 追悼 ~ドラムに捧ぐ~ [追悼]

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今回は、旅立っていったドラムを偲んで、想い出をすこし。

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「猫になれば大丈夫」hisaさんちのドラムが、風になって逝ってしまった。

2年ほど前に心臓の病が見つかり、それでも元気に暮らしていたようすだったのに。。

突然の発作で、家族のひとりを失ってしまった悲しみを思うと、胸が痛む。

hisaさんちの息子だけれど、その命に、ほんのすこし関わった人間として、追悼を捧げたい。

 

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ドラムは、うちのマンションの近くの駐車場に、箱詰めで捨てられていた4兄妹の1匹だ。

30cm角のちいさなダンボール箱に詰めて置き去りにされていた、生後2日ほどの赤ん坊たち。

・・・見つけたのは、私の住んでいる部屋の、1階下のオフィスの社長さんだった。

 

まだ目も耳もふさがっていて、箱のなかで鳴きもせず、身を寄せ合っていた4つの命を

ちゃんと育ててやりたくて、私とオフィスの人たちで、交代で世話をすることにした。

夜も昼も数時間おきにミルクを飲ませ、排泄をさせなければならない乳飲み子たち。

昼は、誰かしらスタッフがいるオフィスで。夜、オフィスの営業が終わった後は、わが家で。

ダンボール箱のお家のまま、毎日、マンションの2階と3階を行ったり来たりしながら、

4兄妹は、大きくなった。。。ドラムは、そんな兄妹の長兄で、ただ1匹の男の子!!!


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いちばん大きくて、活発で、妹を押しのけてミルクを飲み、生命力にあふれていた、お兄ちゃん。

その子が、まっ先に旅立つなんて、そのときは思ってもみなかったのだけれど・・・

「心臓の悪い子は、突然死がありますよ・・・」

わが家の男の子も、心臓に不具合が見つかって、獣医さんに、そんなふうに言われている。

 

命には、みんな、定められた寿命があって、どんな命にも、その時はくる。

でも命は、水が蒸発して空にのぼり、やがて雨になって降りそそぐように、この世を巡っている。

だから。。。ドラムは、またいつか、のんびりやさしい猫になって、戻っておいで。

 

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ぼへ猫通信(241) 追悼 ~シンクロに捧ぐ~ [追悼]

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今回は、秋の訪れを待たずに逝ってしまった、シンクロへの追悼。

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シンクロは、気まぐれな猫で、2年ほど前の「にゃん物紹介」では、

よその餌場から行ったり来たりの旅ガラスって書いたのだけれど、もうすこし詳しく言うと、

シンクロが、こっちの公園に頻繁に顔をのぞかせていたのは、秋から春にかけて、だった。

「夏のあいだは、避暑にいってるんだよ」・・・私たちは、そんな冗談で笑っていたけれど、

それは、シンクロが公園に通うようになってからの45年、ずっと続いていた習慣で、

だから、今年の梅雨時からシンクロがまばらにしか顔を見せなくなり、梅雨明けからは

ぱったりと来なくなってしまっても、さほど心配はしていなかったのだ。

 

ただでさえ、食欲も落ち、猫たちもあんまり動きたくない夏、である。

公園の外の住宅街からやってくるらしいシンクロにとって、日照りのアスファルト道路を

渡ってまで、こっちの公園にゴハンを食べにくる理由はなかったのかもしれない。

 

そんなシンクロが、亡骸で横たわっていたのは、公園に向かう日照り道路の脇だった。

見つけてくださったのは、幼稚園にお子さんを送っていかれる途中のご家族連れで、

公園で猫にゴハンを与えている私たちに、若いお父さんが声をかけてくださった。

「あの・・・いま通ってきた道ばたに、黒い猫が死んでいたんです。

 いつもここでゴハンをもらっている仲間の猫じゃないか、って思ったんですけど・・・」

お父さんは、お子さんをお母さんに任せて、その場所へ案内してくださる、と言う。

一緒に行って確認すると、体つきや耳カットの具合から「シンクロだ」と思った。

 

衰弱した感じや、外傷や苦しんだ様子もなく、たぶん交通事故だったのだろう・・・。

まだまだ暑さは続いていたけれど、朝晩はすこし気温が下がり、秋を感じはじめた頃。

シンクロは、そろそろ公園の餌場に顔を出してみようか、なんて思いついたのだろうか?

・・・そんな、久しぶりに公園にやってくる道すがらの、悲しい出来事だとしたら、やりきれない。

 

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「こちらで弔ってやります」と言った私に、案内してくださったお父さんが、

それなら・・・と言って、ご自宅からダンボールの空箱とタオルを持ってきてくださった。

こんな箱しか見つからなくて・・・と、すこし照れくさそうに差しだされた箱は、

小さなお子さんがいらっしゃるご家庭らしく、紙オムツかなにかの、カラフルな箱で、

やさしい人たちに見守られたシンクロのお弔いは、思いのほか、華やかになった。

 

さて、旅ガラスだったくせに、こっちの公園に来ると、必ず黒猫仲間とつるんでいたシンクロ。

いつも黒猫だんごでゴハンを食べていたのだけれど、こんな風景も、もう見られないんだね。

 

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【10/4・追記】

8/22に、静かに見送ったハズのシンクロですが、9/19に、ひょっこり公園に顔をだしました!!!

弔ったのは、別の、見ず知らずの黒猫さんだったようで〜〜〜 なので、シンクロさんはまだまだご健在です(^.^)v

この追悼記事は、知らない黒猫さんってことで、よろしくにゃん(^_^;


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ぼへ猫通信(232) 追悼 〜おにつけに捧ぐ〜 [追悼]

毎朝、ウチの近所の公園に集まってくる
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『ぼへ猫通信 』はじめました!

今回は、突然、天に召されていった、おにつけへの追悼。

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・・・529日の朝、おにつけの亡骸は、公園の落ち葉捨て場のすみっこに、

白いビニール袋にくるまれて、そっと置かれていた。

 

その朝、私たちが公園でレストランを開店していると、公園管理のおじさんが、

「昨日の夕方、公園が閉園する間際の時間に、死んだ猫が運ばれてきたんだけど・・・」と言う。

どうやら、近くの人が通りがかりに、公園のすぐそばで、死んでいるのを見つけたらしい。

その人は、そのまま放っておけなくて、公園の管理事務所に運んできてくれたのだ。

亡骸は、とりあえず公園で引き取り、翌日、公園から処分の手続きをすることになった。

 

「・・・もう役所に連絡して、そろそろ引き取りに来るんだけど、その前に、見るかい?」

おじさんの言葉は、とてもありがたかった。 亡骸を見て、どの猫か確認しなければ・・・

ビニール袋を開けたら、中には、おにつけの姿があった。

 

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おにつけは、公園から50mぐらい離れた、お墓のほうからやってくる、通いの猫だ。

前日まで、ごくふつうに顔を見せ、ゴハンを食べていたので、病気ではない、と思う。

もしかしたら、交通事故か・・・ 通ってくる道は、狭いけれどクルマやバイクが通る道路だ。

遺体にはケガなどなく、おだやかな死に顔だったから、苦しんではいないと思う。

 

そして驚いたことに、おにつけの亡骸は、きれいな茶色の布で、包まれていた。

それは、古タオルやぼろ切れではなく、ストールかなにかのような、上等な布地に見えた。

これは私の想像なのだけれど、きっと、その布は、おにつけの亡骸を運んでくれた人が、

そのとき身につけていたストールだったのじゃないか、と思う。

道ばたで見つけた猫の亡骸を、自分のストールを外して、くるんでくださったのだ、と。

 

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・・・にゃあにゃあと鳴きながらゴハンをねだる、鳴き猫だった、おにつけくん。

その声が、もう、聞こえなくて、公園は、またすこし静かになってしまった。

おにつけの旅立ちに、段ボールの棺は用意してあげられなかったけれど、

見知らぬやさしい人にいただいた、上等な茶色い経帷子にくるまれていたから、大丈夫だね。

公園で摘んだ花を、亡骸のそばに添えて、私たちは、おにつけに「さよなら」を言った。

 

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