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ぼへ猫通信(189) 父の日に・・・ [ぼへ話]

毎朝、ウチの近所の公園に集まってくる
「ぼやぼやと、その日暮らしでへっちゃら」な猫たち。
公園暮らしを「ぼへぼへ」と楽しむ猫たちの生活を紹介したくて、
『ぼへ猫通信 』はじめました!

今回は、父と息子の、たおやかな距離感のお話。

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前記事の、母娘のシーンとは、ひと味ちがって、
もう、いっぱしのオトコになった5歳の息子と、父とのあいだには、静かな空気が横たわる。

目を合わすでもなく、肩を寄せあうでもない、ただ隣り合わせのひとときだけれど、
そこには、まるっきりの他猫同士ではない、たおやかな時間が流れているように見えるのだ。

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5年前にようやく去勢できたアイゾウさん(大きい方)に、何匹の子供がいるのか・・・
誰も知らないのだけれど、クロッチ(小さい方)は、たぶん、アイゾウさんの最後の息子。

生まれながらに片眼がなく、そのせいか、2匹の姉たちのおてんばな世渡りぶりと比べて、
他猫や人を過敏なほどに怖がり、いつも遠巻きに、身を隠しながら暮らしてきた
この、線の細い末の息子に、アイゾウさんが、生き抜く強さを教えたのか、どうか?
5歳を過ぎて、このところ、見違えるほどのたくましさを身につけたクロッチは、
いまや、みんなの輪の中で、ゆうゆうと自分の存在を主張している。

・・・ 父猫は、そんな息子の成長ぶりを、どんな想いで眺めているのだろう。

先月の終わりに世を去った私の父は、姉と私と、娘ばかりしか授からなかった。
2番目の私が産まれたとき、父が「また女の子か」とつくづく残念がった、という話を、
幼いころ、私は祖母から何度も聞かされてきたが、もし息子を授かっていたら、
父は、その男の子に、なにを託したかっただろう。

広島に生まれ、原爆で両親を亡くし、たった17歳で、弟と妹の家長となった父である。
学者として教壇に立ち、そのかたわら、原水爆禁止を世に唱えつづけた。
現役を離れたあとの静かな辞世だったが、葬儀に参列してくださる方が多くて感激した。
若いころは、父に反発した時期もあったけれど、いまでは、ほんのちょっとだけ、
父の息子として生まれてきてあげればよかったか、と思ったりする。
・・・ 父の日を前に、父子猫の後ろ姿を眺めながら、父の不在がすこし寂しい。

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今回は、猫ブログ半分、娘ブログ半分。。。コメント欄を閉じてしまいました。。。

 


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